つぶつぶオレンジ―ナ

Web漫画と絵を描いてる人のブログ

たんたんとつぶやきます

No.180


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好きなものを好きだと言える事

何かが好きだというのに勇気がいるのって二種類あって、

まさかあの立派な○○さんがそんな奇妙な趣味をお持ちで?…というのが主な事例だと思うけど逆もあって、

お前なんかが、大人気のアレが好きなのかよ?…もあるんだよ。

よく漫画であるのはスクールカーストがかけはなれてる事例、地味ないいじめられっ子のヒロインが人気者の男子と恋に落ちるとかよくあるよね。「君に届け」とかまさにそれでね、貞子っぽいといわれるさわこが風早くんに告白する勇気を出すまでホント大変だった…

普通の二人が結ばれるよりもドラマチックだから、少女漫画の定番ではあるよね。
でも本人はほんときついんですよ?私も小学校の時、好きな漫画のキャラの絵を描いたら「お前なんかが、大人気のアレが好きなのかよ?」が来てそれがトラウマになって、自分の好きなモノを人に言うのが今でもけっこう苦手になってしまった。
でもそのせいで二次創作にいかないでオリジナルを描くようになった気がするから、創作活動をする欲求のベースを作ってくれたという意味ではそのいじわるな子は恩人かもしれない。

こっからちょっと難しい話になるけど、

よく自分の好きなアイドルとかキャラの担当みたいな気分で「○○は私の!」「あんたには渡さん!」って言う人がちょくちょくいたんだけど、これって他者化…つまりプロフに好きな何かを並べたり人に言ったりすることで私はこういう人ですっていうアイデンティティーを形成してて、そういうのが自分らしさに思えてるんだよね。

もっとわかりやすく言うと、高級な服飾品を身に着けると自分が高級な人間になった気がする、みたいなやつ。
ある時、「自分の使っていたバックと同じものをホームレスが持ってたのを見て嫌になった」と言ってた人がいたんだけど、要は自分の価値が持ち物に左右されるって感覚があるみたいなんだよね。

その感覚が持ち物だけじゃなくて、自分の好きなモノにも適用しているから、自分が一緒にされたくない人と同じモノが好きなのは嫌なんだね。
武豊がウマ娘好きだって言ったら喜ぶのは、武豊さんが一流だからだよな。

だから他人の好きなものをバカにするのはケンカ売ってることになるし、「お前なんかが、大人気のアレが好きなのかよ?」は、存在を否定してることになるんだよね。

さらに細分化していくと、「のびたのくせになまいきだ」的なのは上下関係のマウントで、「○○君はあたしの担当なんだからね!」はそれにウエットな独占欲という感情を加えたより難解なモノだと解釈してます。。

というわけで、好きなものを好きだと言えるのって時に、嫌いなものを嫌いというよりも勇気がいる事もあるんじゃないかな。
漫画なんか自分の価値感が反映されるから描いたものを公開するのは勇気いるよホントに…でもそのぶん、届いた!って感じるとガチでうれしい。畳む



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■author:うっさ
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